【李】 7画 木(3) 準1級
[音] | リ |
[訓] | すもも |
おさめる |
《意味》
【李】すもも
バラ科の落葉小高木。原産地は中国。古く渡来し、果樹として栽植される。果実は直径2.5㎝ほどで、赤または黄赤色。すっぱい。食用・薬用として用いる。
植物園へようこそ!「スモモ」
「酢桃」とも書く。
【李下に冠を正さず】りかにかんむりをたださず
人から疑いをかけられるような行いは慎むべきであるというたとえ。
スモモの木の下で、まがった冠を直そうと手を上げると、スモモを盗むのかと疑われる、という意から。
「李下の冠」ともいう。
「瓜田李下」「瓜田に履を納れず」「悪木盗泉」
【李白一斗詩百篇】りはくいっとしひゃっぺん
人並みすぐれた詩の才能を持ち、酒豪であること。酒好きで天才詩人の李白なら、一斗の酒を飲めば、たちどころに詩を百篇は作ってしまうという意。
【瓜田李下】かでんりか
人に疑念を抱かせるような言動は慎むべきであるという戒めの語。
また、人に嫌疑を抱かせるような言動のたとえともなる。
「瓜田」はウリ畑。「李下」はスモモの木の下。
ウリ畑でくつをはき直すと、ウリを盗んでいるのではないかと疑われる恐れがあるから、くつをはき直さない。スモモの木の下で冠を直すと、スモモの実を盗んでいるのかと疑われる恐れがあるから、冠を直すべきではないの意から。
「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」ともいう。
「悪木盗泉」
【行李】こうり
「梱」とも書く。
【張三李四】ちょうさんりし
極めてありふれた平凡な人間。また、つまらない人間のたとえ。
張さんの三男、李さんの四男の意。「張」も「李」も中国では非常に多くありふれた姓であることから。
「張王李趙」
【桃傷李仆】とうしょうりふ
兄弟が互いに争い、反目することのたとえ。
桃が傷つき、スモモがたおれる意。「仆」は倒れる、倒れ死ぬ、殺す意。
【投桃報李】とうとうほうり
善に対して善で報いることのたとえ。友人間の贈答のこと。
桃が贈られてくれば、そのお礼にスモモを贈り返す意。
【道傍苦李】どうぼうのくり
人から見捨てられ、見向きもされないもののたとえ。
「道傍」は道端、「苦李」は苦いスモモのこと。道端の木に実っていても、それが苦いスモモでは誰も取ろうとしないことから。
【桃李成蹊】とうりせいけい
徳のある人の下には自然に人が集まるものであるということ。
桃やスモモは何も言わないが、美しい花にひかれて人が集まり、その下には自然に道ができる、という意から。
「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」の略。